コラム記事

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    噛み合わせ治療(咬合治療)とは?

    こんにちはハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科です。

    晴天が続く盛夏のみぎり、ご健勝で暑さを乗り切っていらっしゃることと存じます。
    毎日の健康管理のひとつとして、お口の中のことも後回しにせず、気をつけていただけたらと思います。新しい季節を迎えるタイミングで、ご自身のメンテナンスとして歯やお口の中の健康チェックをしていただくことをおすすめしたいと思います。

    歯の噛み合わせとは

    今回はテーマは噛み合わせについてお話します。噛み合わせのことを、歯科医師が話題にするときは、咬合(こうごう)という言い方をして話すことがあります。
    この、「咬合」という言葉が表しているのは、上の歯と下の歯が噛み合うことなのです。
    上下の歯がどのように接触するか、というのが噛み合わせにおいてはとても大切なことになってくるのです。思っている以上に噛み合わせがもたらす影響は大きいことを知っていただけたらと思います。

    まずは人体の構造のお話になりますが、骨の位置を考えたとき、上顎は頭の骨(頭蓋骨)にくっついていますが、下顎は頭蓋骨とは複数の筋肉によって支えられていることがわかります。
    この筋肉が運動すること、収縮したり弛緩したりすることで口の開け閉めをしているのです。
    ちょっとした動きであっても、大きく口を開けるときであってもその伸びたり縮んだり、ゆるんだり、という運動をしています。そしてかならずその時に顎関節(がくかんせつ)が中心になって下顎は回転運動や前方運動、側方運動などの滑走運動と呼ばれる非常に複雑な運動をおこなっているのです。

    この滑走運動は、顎関節だけがおこなっている運動で、他の関節で見られることはありません。ここだけが複合的に複雑な動きをしている部分なのです。
    顎関節自体は、左右に1つずつ、一対になっています。ですから左右のどちらか片方1つの顎関節が運動するということは、必ず片側、もう一方の顎関節も同時に何らかの運動を行っていることになるのです。

    この複雑な構造をした顎関節があるからこそ下顎を動かせる、というわけで、下顎の動きには顎関節が不可欠な存在です。
    いわゆる噛み合わせのことである、咬合には、このように歯のほかに、筋肉、顎関節と中枢神経系(脳からの命令)などのさまざまな要因がかかわってくることになります。
    ふだんはなにげなく口を動かしているようですが、顎関節がこのような複雑な構造であるがゆえにそこには問題も生じやすいということもあります。そのことが、わたしたち歯科医師にとっては診査や診断をとても難しくする理由にもなってくるのです。

    噛み合わせが悪くなったら起きること

    噛み合わせが悪くなることで、いったいどのようなことが起きてくるでしょうか。

    たとえば患者さんのなかに、すでに歯が一本抜けてしまっている方がいらっしゃるとします。歯を一本失っている状態ではありますが、「歯が一本抜けている」ということに生活するうえでは慣れてしまって、治療などもせず、歯が抜けたまま、そのままにしている、という状態であるとします。おそらく患者さんにしてみると、「まだ抜けている歯は一本だけだから。」とお考えなのかもしれません。抜けていない歯がたくさんあるからたいした問題ではない、と。しかし、この場合起きてくる重大な変化が、少なくともこのくらいあげられます。

    • 咀嚼(噛む)
    • 発音(会話)
    • 見た目(審美)
    • 姿勢(歩くことにも負荷がかかる)


    一本だけとはいっても、歯がなくなってしまうことで、少なくともこれだけの変化が目に見えて、
    まさに「みるみるうちに」起こってきます。

    失った歯があった場所には大きな隙間ができるため、隣り合っていた歯がそちらに動き始めます。しかも隙間に向かって斜めに傾いてしまうので上下の歯の噛み合わせもずれてくるのです。歯があったころにはなんでもなかったお口の中ががらりと変わってしまいます。失った歯と噛み合ってた歯が伸び上がってきたり、反対に落ちてきたりするのです。こうして口の中の噛み合わせがどんどんずれ始めてきます。

    こうした状態で、長い期間一本でも歯がないままにしてしまうと、そのバランスはもっと崩れてきます。そうなってくると、上下の歯が噛み合わせていた場所、接触点の数も減ります。それはすなわち、食べ物を噛む力にも大きな影響を与えることになるのです。今までのように噛めていた食べ物でも、歯を一本失ったことによって噛める力は着実に弱まってきます。噛み合わせがずれて噛めなくなる、噛みにくくなる、というわけです。
    ずれてしまった噛み合わせでは、歯の状態にも差が出てきます。しっかりと接触している歯もあれば、あまり接していない歯がある、などお口の中の状態はいっそうよくない状況になっていきます。
噛み合わせの変化によって発音も悪くなってしまう、滑舌が悪くなるという事も起きてきます。言葉が聞き取りにくい、と言われることがあるかもしれません。
    そのようになってしまうと、噛み合わせによっておこる負担も歯が強く当たっている部分だけに集中するようになります。そして最後には歯を支えている骨にまでそのよくない影響が出てしまうのです。そこまでくると、歯周病も悪化することになり、ほかの歯までも失うリスクが高まってきます。

    歯を失ったことで起こる影響はそれだけにとどまりません。
顎関節に痛みを感じるようになったり、口を動かしたときにカクカク音が聞こえるようになったり、口が開かなくなったりする開口障害が起こることもあります。
もうこうなってしまうとさすがに生活に支障も出てきているはずでご本人もつらいことでしょう。

    ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科の噛み合わせ治療

    当たり前のことですが、生きている間はずっと、時間が経過します。

    そして時間の経過とともに年齢を重ねていく人間の身体は変化し続けていることになります。
    ですから歯のこと、歯茎のこと、お口の中のことも定期的にしっかりとチェックを行い、メンテナンスを継続することがほんとうに重要なのです。
    個人差が大きい噛み合わせ、咬合については、いまもなお、多くの議論が続けられている分野です。そのため、概念として完全に確立されているものではなく、未知の部分もあります。

    噛み合わせ、咬合の分野の現状はそのようなものではありますが、ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科では、患者さんそれぞれに合った噛み合わせをトータルで診査しています。そのうえで安定した噛み合わせの状態を維持するために定期的なチェックをしております。

    定期的に、かつ、長期的に噛み合わせを診査させていただくことは、バランスがずれてしまうことにも早期に気づき、早い段階でずれを修正することが可能になります。患者さんにあった噛み合わせを年齢などの変化に応じて修正することは、患者さんの快適な生活にもプラス要素になると考えています。
    そのように噛み合わせの修正を行う際、マウスピースやスプリントなどを使用することがあります。

    ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科では、これまでに延べ7万人の患者様を診察させていただきました。
    すべての患者さんに対して、共通する咬合治療方法と難治咬合治療を行っています。わたしたちは常に患者さんにとって最善の咬合治療を行っています。

    噛み合わせが気になる方は、お気軽に当院へお問い合わせください。


    完全個室でプライバシーを重視した治療ができるデンタルクリニック
    ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科
    〒213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口1丁目5-5スターブル溝ノ口 1F
    tel.044-813-1810
    溝の口の歯医者 歯科|専門分野のエキスパート在籍|歯科用CT、インプラント専用オペ室、クラスB規格の高圧蒸気滅菌器完備|世界基準の滅菌レベル|独自の麻酔テクニック


     

    2022.07.17

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    歯医者のクリーニングはなぜ必要?クリーニングの方法やメリットについて解説

    「歯磨きをしてもうまく汚れが落ちない」
    「口臭が気になる」

    こんなお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

    長く健康な歯を保つためには正しい歯磨きの方法や、歯医者でのクリーニングの必要性を知る必要があるでしょう。
    今回は、歯医者のクリーニングの必要性やメリットについてお話したいと思います。

    歯のクリーニングとは

    歯ブラシ

    歯のクリーニングとは、口腔内の歯石・着色汚れなどを除去することを指します。
    磨き残しがあると、「歯垢」という初期段階の汚れが歯に付着します。歯垢はプラークとも呼ばれており、数日放置すると唾液と混ざることで「歯石」に変化します。歯石に変化するとご自宅での歯磨きでは簡単に落とせない汚れとなってしまいます。また着色汚れも同様に歯医者でのクリーニングが必要となります。

    歯医者でのクリーニングは一般的に下記のような流れで進めていきます。

    ①磨き残しの確認・歯周病の有無の検査

    少しチクチクとする器具を使用して、歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを計測し歯周病のレベルを判定します。

    ②歯石、着色汚れの除去・研磨

    専用の器具で歯石汚れを取って、歯の表面を研磨します。
    高速回転する電動歯ブラシに似た機械によって、ぬめりのあるバイオフィルムという汚れが除去されます。この工程で歯の表面がツルツルになり汚れを付きにくくします。

    ③フッ素塗布

    歯の表面を強化する高濃度のフッ素を塗布していきます。歯の再石灰化を促すので虫歯になりにくい歯になります。
    このような歯医者で行われるクリーニングは、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)といいます。歯医者のクリーニングを定期的に行うことで歯の表面がツルツルになり、虫歯や歯周病予防に非常に効果的です。
    (※必要がある方の場合のみフッ素を塗布します)

     

    クリーニングの種類

    歯医者でのクリーニングの流れを大まかにご説明しましたが、具体的にどのようなことを行っているのかお話しします。

    ・スケーリング

    スケーリングとは歯垢や歯石などの汚れを、器具を用いて除去することです。
    先が鋭利になっているスケーラーを用いて、こびりついた汚れを除去していきます。
    スケーラーには、手動のタイプと、超音波の振動により歯石を除去する「超音波スケーラー」があります。
    歯石の部位や知覚過敏のある箇所などに配慮して器具を使い分けて丁寧に除去していきます。
    スケーリングは歯周病や口臭予防に効果的です。
    歯石の除去の際に歯茎から出血することもありますが、一時的なもので問題はありません。また、歯石が除去されることで歯がしみると感じる方もいらっしゃいます。その場合は、冷たい飲み物は控えてください。

    ・着色除去

    歯の表面のステインを除去します。微粒子を吹きかけることで歯磨きでは落ちない着色を綺麗に落としていきます。
    微粒子によるクリーニングは「パウダークリーニング」と呼ばれ、着色だけでなく歯垢(プラーク)も効果的に落とすことが可能です。

    ・ブラッシング

    普段の歯磨きでは落としにくい歯と歯の間や奥歯などの磨き残しをブラッシングしていきます。
    またブラッシング指導も行い、磨き残しの癖を把握しながらフロスや歯間ブラシを使い日常生活で清潔に保てるようサポートします。

    クリーニングはなぜ必要?

    歯の汚れを放置したままでいると、ご自身での歯磨きでは完全に除去できなくなってしまいます。汚れが積み重なると身体にも悪影響を及ぼします。

    まずは、日常生活の中でどのような汚れが付着しやすいのかご紹介します。

    ・食べかす

    食べた物が歯と歯の隙間や表面に付着します。食べかすは歯ブラシやデンタルフロスを丁寧に行うことでご自身で除去することが可能です。

    ・歯垢(プラーク)

    歯垢は細菌の塊であり、食べかすとは異なります。
    歯垢は、ぬめりのあるバイオフィルムと呼ばれる状態で強固に付着しているので、マウスウォッシュなどでは完全に落ちません。歯間ブラシやフロスでの除去は可能です。

    ・バイオフィルム

    微生物や細菌の塊であり、歯垢と同じです。膜を作って、排水溝のようなヌルヌルとした形状でできています。バイオフィルムは歯だけでなく舌にも付着します。
    細菌の塊がバリアにより覆われるので歯周病にかかりやすくなってしまいます。

    ・歯石

    歯垢が歯の表面に長く付着していると、唾液中のカルシウムやリンと混ざり石灰化して、歯石に変化します。
    一度石灰化が起こると、歯磨きでは落とせない頑固な汚れとなり、虫歯や口臭の原因ともなります。

    ・着色汚れ

    ステインとも呼ばれる着色は、ワインやコーヒーなど普段からよく飲む人には注意が必要でしょう。ポリフェノールやタンニンの色素が歯の表面に着色することで歯が黄ばみやすくなるので、美容の面で気にされる方が多いです。
    またステインが付着すると、その部分に汚れが付きやすくなるので歯磨きで完全に落とすことは難しいです。

    クリーニングのメリット

    歯医者でのクリーニングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
    大まかに3つに分けて詳しくみていきましょう。

    ①見た目の印象が良くなる

    コーヒーなどの飲み物での着色汚れは、普段の歯磨きではなかなか落ちないです。クリーニングにより表面の着色汚れを除去すると、本来の白い歯に近づき顔の印象も大きく変わります。もちろん、歯の表面がツルツルになることで汚れもつきにくくなるというメリットもあります。定期的にクリーニングを行えば、清潔感のある明るい歯を取り戻すことができるでしょう。

    ②歯周病や虫歯、病気の予防となる

    歯並びが気になる方や、歯磨きが苦手な方は、毎日きちんと歯磨きをしていても歯石や着色が蓄積されやすいです。口腔内は、歯の状態だけでなく、骨や歯周組織、舌、歯肉の状態など隅々まで診察します。自分では分からない口の中の状態を把握できることは健康を維持する上で大切です。
    また、定期的に歯医者でクリーニングを行うことで、普段の歯磨きでは除去できないバイオフィルムや歯石などの汚れを取り除くことができます。歯周病の原因となるこれらの菌は、歯肉の炎症や出血、進行すると骨を溶かす原因となります。仕上げであるフッ素塗布によって、歯周病や虫歯の予防も期待できます。

    ③正しい歯磨きの方法が分かる

    セルフケアでは難しい正しい歯磨きの方法も、歯医者でのブラッシング指導により改善することができます。歯並びや口腔内の状態は個人差があります。歯科医や歯科衛生士のプロによる指導で自分にあった歯間ブラシやフロスなどの道具や使い方を知れるのもメリットでしょう。

    クリーニングに行かないとどうなる?

    歯の汚れを放置していると具体的にどのような問題があるのでしょうか。
    大きく分けて3つの注意点があります。

    ①歯周病

    歯周病とは、口腔内の細菌や歯石・着色汚れなどが原因となり引き起こされる炎症性疾患です。程度に個人差はありますが、3人に2人は歯周病にかかっているといわれています。
    具体的な症状としては、歯茎が腫れる・赤くなることが挙げられ、更に進行すると歯を支える骨も溶けてしまいます。

    ②口臭

    クリーニングをせず放置していると、歯周ポケットと呼ばれる歯茎の隙間に歯周病菌が繁殖します。
    硫化水素やメチルメルカプタンなどのガスが発生し、「生臭い・食べ物の腐った臭い・下水道の臭い」に例えられるような強烈な匂いを放ちます。
    自分では気付きにくい口臭だからこそ、最低限のエチケットとして気をつけたいですね。

    ③あらゆる病気の原因に

    歯周病は炎症性疾患であるとお伝えしましたが、さまざまな病気に関連していることがわかっています。
    炎症性物質が口腔内の血管から全身に渡ることで、糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞・早産や低体重児出産などを引き起こします。
    また、歯周病菌は、高齢者の誤嚥性肺炎の原因ともなるため非常にリスクが高いです。

    さいごに

    本記事では、歯医者でのクリーニングの必要性や、具体的な治療方法についてご紹介しました。
    クリーニングは定期的に通い、毎日の歯磨きを正しく行うことが大切です。
    虫歯や歯周病のリスクを減らすことは、歯の寿命を伸ばし、ご自身の歯で美味しく食事が摂れることにも繋がります。
    健康や美容のためにも、普段の歯磨きと合わせて、歯医者でのクリーニングを前向きにご検討ください。


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    2022.07.12

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    歯医者にクリーニングに行く最適な頻度とは?

    「歯」は、人間にとって非常に大事なものです。これがなくなってしまえば食べ物を取ることも大変になってしまいますし、また何よりも歯には自然治癒力はありません(最初期のものならば、ブラッシングによって悪化を防ぐことはできます)。

    そのため、定期健診を受けて、いつでもきれいな状態を保っておく必要があります。

    ここでは主に、「定期健診に行くときの頻度」を取り上げて、

    ・どれくらいの頻度で歯科医院に行けばいいのか

    ・行く頻度は人によって異なるのか

    ・定期健診に行くことのメリットとは何か

    について解説していきます。

    <歯の定期健診、1つの目安となるのは「3か月」>

     

    定期健診として歯科医院に通う場合、どれくらいの頻度で足を運べばよいのでしょうか。

    結論から述べると、これは「3か月」がひとつの目安となります。

    歯科医院によって多少見解は異なりますし、また口の中の状態や目的によって異なりますが(このあたりは後述します)、この数字がひとつの目安と考えてください。私たちハートデンタルクリニック溝の口駅前でも、この「3か月毎の定期健診」をおすすめしています。

    歯を、美しく健康的に維持するためにはホームケアが何よりも大切です。しかし歯科医院に定期健診に通うことで、より美しく、より健康的な歯を保てるようになります。

    <ケースごとで異なる、「定期健診に通うタイミング」>

     

    上記では、「歯科医院に定期健診に通う期間の目安は3か月に1度程度」としました。

    ただ、「今の口の状態がどんな感じか」「どのような状態を目指したいか」によって、通うべき期間は多少異なってきます。

    それについてみていきましょう。

    1.歯が非常に健康であったり、忙しくて歯科医院に通う時間が確保できなかったりする人

    目安:半年に1度程度、落ち着いたら3か月に1度程度に

    「非常に忙しくて残業続き、眠る時間も確保しにくい。現在のところ口の中にトラブルは起きていないし、前に病院に行ったときにも異常はなかった。家ではしっかりケアができている」という場合は、3か月よりも少し長めの期間を開けて定期健診に通っても問題はあまりないかと思われます。

    「絶対に大丈夫であること」は担保できませんが、半年に1回程度でも大きなトラブルにはなりにくいでしょう。「忙しいし、歯のトラブルがなさそうなときは半年に1回。落ち着いたら3か月に1回通うようにする」というかたちでもよいかと思われます。

    2.歯周病を抱えている人

    目安:12か月に1回程度、カウンセリングをしてお伝えします

    反対に、口内にトラブルを抱えている人はもう少し短い感覚で定期健診に訪れなければなりません。

    たとえば、歯周病の人です。

    歯周病は、細菌が原因で炎症が引き起こされるものであり、ときに腫れをもたらします。また、ひどくなっていくと、歯を支えている骨までが溶けてしまいます。さらに歯周病は、口内のトラブルだけにとどまらず、心臓疾患などの恐ろしい病気にまでつながる場合があります。また妊婦さんが歯周病を患っている場合、早産や低体重児の出産につながることもあります。

    このような歯周病を患っている人の場合は、12か月に1回程度の定期健診が望ましいでしょう。歯科医師や歯科衛生士の方から「これくらいの感覚でクリーニングに来た方が良いでしょう」と提案もありますから、それに従うようにしてください。

    3.虫歯に悩まされやすい人

    目安:12か月に1回程度

    「虫歯のなりやすさ」は、人によって異なります。とてもしっかりとホームケアをしていても虫歯に悩まされる人はいますし、逆にあまりメンテナンスをしていない人で虫歯になりにくい人もいます。

    もしあなたが、「虫歯になりやすい人である」と診断されたことがあったり、また自分自身で「虫歯によく悩まされる」と感じていたりするのなら、12か月に1回程度のメンテナンスをおすすめします。

    4.歯石がつきやすい人

    目安:23か月に1回程度

    「歯周病にまでは進んでいないし、ホームケアもしっかりできている。ただ、歯石に悩まされている」という人の場合は、23か月に1回程度の定期健診をおすすめします。歯石は、そのまま放置しておくと歯周病につながりかねないものだからです。

    歯石は、歯ブラシで磨いても取れません。そのため、虫歯予防には効果的なホームケアでも、これを除去しきることはできないのです。しかし歯科医院でクリーニングを受ければ、この歯石をきれいに取り除くことができます。

    「歯周病になる前のお手入れ」「口内環境を悪化させないためのお手入れ」として、定期健診に通うようにしてください。

    5.歯を美しく保ちたい人

    目安:2か月に1回程度

    最後に、「歯のトラブルは抱えていないけれど、歯を美しく保ちたい人」が定期健診に通うときの期間の目安を紹介します。

    この場合は、2か月に1回程度が目安となるでしょう。

    これくらいの感覚で定期健診に通っていれば、「いつまでも美しい白い歯」を維持しやすくなります。ワインやたばこ、コーヒーなどによる歯の着色をきれいに落とし、見た目も美しい歯を維持できるでしょう。

    ただ、このような目的で定期健診を受ける場合、1つ注意しておかなければならない点があります。

    それは、「『美しくすること』を目的とするクリーニングでは、保険が適用されない」ということです。

    ここまで上げてきた4つのケースの場合は、定期健診も保険診療内となります。そのため、自己負担額は13割ですみます。しかし、健康に関係のない「美しくするためのクリーニング」はすべて自己負担となります。

    <定期健診を受けることで、歯の健康が守りやすくなる>

    「定期健診に行くのは、時間もかかるし嫌だな……

    「歯が痛くなってからでも十分な気がする……

    このように思う人もいるのではないでしょうか。

    しかし、歯の定期健診は非常に重要です。なぜなら、定期健診には以下の3つのメリットがあるからです。

    1.歯のトラブルを未然に防げるようになる

    歯の定期健診を行うことで、歯のトラブルを未然に防ぎやすくなります。異常に気付きやすくなるため、すぐに最善の手を打つことができるようになるのです。つまり、「痛くならないように」予防することができます。

    2.歯に対する健康意識を高められる

    また、歯の定期健診を受けることで、歯に対する健康意識が高まります。ホームケアにも身が入るようになりますし、歯を大切にしていこうとする意識も芽生えるでしょう。その結果として、「年を重ねてからも、自分の歯で硬いものを食べられる楽しみ」が得られるようになります。

    3.質問点や不安点について質問ができる

    特に「きちんとホームケアをしているつもりなのに、歯のトラブルに見舞われやすい」という人にとっては、定期健診は強い味方となります。

    歯の定期健診に当たるのは、歯科衛生士をはじめとする歯の専門家です。そのため、歯磨きの指導も行えますし、「自分ではきちんと磨いているはずなのに虫歯になりやすい。原因は?」などのような質問もできます。

    歯や口内をトラブルから守り、いつまでも美しく健康的な状態にするために「定期健診」はあるのです。

    ハートデンタルクリニック溝の口駅前では、歯の定期健診をおこなっています。もちろん、定期健診以外にも、さまざまなお悩みや不安点にお答えできます。歯・口の心配事がありましたら、お気軽にハートデンタルクリニック溝の口駅前にご相談ください。

     


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    2022.07.07

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    【重要】臨時休診のお知らせ

    7月16日(土曜日)は、臨時休診とさせていただきます。

    ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。

    2022.07.04

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