歯のクリーニングってどんなことをしているの? 効果はあるのか?
コラム記事
こんにちはハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科です。
口腔内の環境を美しく保ち、清潔な状態を維持するために行われるのが「歯のクリーニング」です。
ただこの「歯のクリーニング」は、虫歯などの治療とは異なり、その効果が少々わかりにくいものでもあります。
そこでここでは、
- 歯のクリーニングを行う2つの意味
- 歯のクリーニングの流れ
- 歯のクリーニングを行う頻度
について解説していきます。
歯のクリーニングを行う2つの意味
歯のクリーニングを行う理由は、大きく分けて2通りです。
1つめは、口腔内に起きているトラブルを解消するためで、「治療」のカテゴリーに分類されるものです。
そしてもう1つは、口腔内を清潔に保ち、トラブルを未然に防ぐためのものです。
それぞれ解説していきましょう。
・治療のため
「歯のクリーニングは、虫歯などの治療とは異なりその効果が分かりにくい」と冒頭でお話ししました。
しかし実は、歯のクリーニングもまた、「治療」のために行うことがあるものです。
歯のクリーニングは、歯周病の悪化を食い止め、症状を改善するために極めて有用な手段です。
歯周病を引き起こす菌類は、歯についた歯垢(プラーク)や、それが石灰化してできた歯石の中に住み着いています。この菌類は歯を痛めつけ、歯のぐらつきをもたらしたり、歯茎にトラブルを引き起こしたりします。
このような歯周病菌の侵攻を食い止めるために、「歯のクリーニング」が行われます。歯のクリーニングによって歯垢(プラーク)や歯石を取り除けば、歯周病は改善していきます(※ただしそれ以外の外科的な治療が必要になることもあります)。
歯を失う原因のうちの実に80パーセントが、歯周病であるとされています。歯のクリーニングによって歯周病を改善することは、年を重ねても健康的な「自分の歯」を維持するために非常に重要だといえます。
なお、「治療として歯のクリーニングを行う場合」は、保険が使えます。そのため、自己負担額が1割~3割で済みます。
・口腔内のトラブルを防ぐため
上記では、「歯のクリーニングによって歯周病の改善を図れる」としました。このように、歯周病の治療法としての性格を持つ歯のクリーニングですが、同時に、これには歯周病を「予防する」効果もあります。
歯のクリーニングをしっかり行い、歯垢(プラーク)や歯石のない歯を作ることで、歯周病の発生を未然に防ぐことができるのです。
この「予防としての歯のクリーニング」の場合、一部を除いて自費診療となります。そのため、保険は利きません。ただ自費診療での歯のクリーニングの場合は、保険診療内での歯のクリーニングに比べて選択肢が広く、またスピーディーに行えるというメリットもあります。
同じように「歯のクリーニング」といっても、目的によって「保険診療内か、自費診療か」「受けられる診療内容の自由度」は変わってくるのです。
歯のクリーニングの流れについて
歯のクリーニングの流れの基本は、以下の通りです。
1.検査
レントゲンなどを用いて、歯の状態をチェックします。今の歯の状態はどうなのか、歯のクリーニングを必要とするのかなどを確かめる工程です。
なお、保険診療内での歯のクリーニングの場合はこの工程が必須ですが、自費診療の場合は検査なしでも歯のクリーニングを受けることが可能です。
2.歯垢(プラーク)や歯石を除去する
歯垢(プラーク)や歯石を除去していきます。歯垢(プラーク)はホームケアでも落とすことは可能ではありますが、歯石になってしまった場合は歯磨きでは落とすことができません。
そのため、歯石を取るための専用の器具を使って、これを除去していく必要があります。保険診療内での歯のクリーニングの場合は、この歯垢(プラーク)・歯石の除去を施術の中心とします。
3.歯の表面を磨く
歯の表面を磨き上げます。歯垢(プラーク)・歯石を取ったばかりの歯はざらつきがあるため、放置しておくと汚れが付きやすくなってしまうからです。
研磨剤などを利用して、丁寧に磨き上げていきます。
4.歯の磨き上げ
フッ素を配合したデンタルケア用品などを使って、歯を磨き上げていきます。これが終われば、歯のクリーニングも終了です。
なお、歯のクリーニングと合わせて、「家でのブラッシングの状況」「歯の磨き方指導」なども行います。
「歯のクリーニングを受けさえすれば、歯を磨かなくてもOKである」「歯科医院で歯のクリーニングをしてもらうならば、自分でケアする必要はない」と考えるのは間違いです。
口腔内のトラブルを防ぐためにもっとも大切なのは「日々の歯磨き」であり、歯のクリーニングは「日々の歯磨きでケアしきれなかったところをフォローするもの」だからです。
またこの機会に、日々のケアでの不明点や悩みがあったら、ぜひ当院のスタッフに質問してください。歯・口腔の専門家であるスタッフが、その悩みを解消する方法を教えてくれるはずです。もちろん、ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科矯正歯科でも相談をお引き受けしています。
歯のクリーニング、どれくらいの頻度で通う?
最後に、「歯のクリーニングはどれくらいの頻度で通うか」について解説していきます。
これはその人の口腔内の状況や、歯の状態によって異なります。
・治療中の場合は、歯科医院の指示に従って
「歯周病の治療として、歯のクリーニングを受けている」という場合は、歯科医院の指示に従ってください。多くの場合は、複数回通うことになるでしょう。
保険診療内での歯のクリーニングの場合、歯冠部分(歯の上の方)と歯根部分(歯の下の方)で、2回に分けて歯のクリーニングを行っていく必要があります。このため、「歯冠部分も歯根部分にも、両方ともに歯石がある」という場合は、別日に歯のクリーニングを行わなければならないのです。
歯周病の状況にもよりますが、4回程度の通院が必要になることが多いといえます。
・定期的に通う場合は、3か月に1回程度
「現在は歯のトラブルはないけれど、予防の観点から通う」ということであれば、3か月に1回程度が目安かと思われます。
なお、自費診療での歯のクリーニングの場合は、歯冠部分と歯根部分の歯石除去を1度に行うことができます。
・口腔内のトラブルに見舞われやすい人は、もう少し短いスパンで
口腔内の状況は人によって異なります。そのため、虫歯や歯周病になりやすい人もいれば、これらに悩まされにくい人もいます。
「自分は前者だ」と思う場合は、3か月よりももっと短いスパンで歯のクリーニングに通うことをおすすめします。この場合は、1か月~2か月に1回程度通うことになるでしょう。
なお、ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科矯正歯科では「どれくらいの頻度で通えばよいですか」と聞いていただければ、おおよその目安をお伝えすることができます。
歯周病は痛みを伴わないことが多いため、それを治療・予防するための歯のクリーニングも、「虫歯の治療」ほどは注目されません。
しかし歯周病は、放置しておくと人の歯を失わせるとても危険なものです。その歯周病に向き合い、対策として利用できる「歯のクリーニング」は、歯を守るために非常に重要なものだといえるでしょう。
ハートデンタルクリニック溝の口駅前歯科 矯正歯科でも、歯のクリーニングを行っています。歯周病に悩まされている人はもちろん、現在の歯の状態に合った予防方法を探している人も、ぜひハートデンタルクリニック溝の口駅前医院にお越しください。
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溝の口の歯医者 歯科|専門分野のエキスパート在籍|歯科用CT、インプラント専用オペ室、クラスB規格の高圧蒸気滅菌器完備|世界基準の滅菌レベル|独自の麻酔テクニック